男子ハーフマラソンの激闘に先駆けて行われた男子10kmの部は、今春から実業団の門を叩いた石田洸介(SUBARU)が、29分21秒の好タイムで制した。大学陸上界のスターが、社会人としての初戦でいきなりタイトルを手にする鮮烈なデビューを飾った。
レース・競技の展開
ルーキーの枠を超えた冷静なレース運び
雪が舞い、路面コンディションも刻々と変化する中、石田は終始冷静だった。序盤は集団の好位置にピタリとつけ、体力を温存。中盤以降、他選手が寒さに足を取られるのを尻目に、一気にギアを上げた。最後は2位の小袖英人(Honda)を30秒以上突き放す独走状態でフィニッシュ。高校時代に数々の日本記録を塗り替え、東洋大学でもエースとして活躍したその天性のスピードが、実業団という新たなステージでも通用することを証明してみせた。
記録・結果が示したもの
「SUBARUの石田」として刻んだ第一歩
石田にとって、この大会はSUBARUのユニフォームを着用して臨む初めての公式戦。チームの期待を背負っての快勝に、フィニッシュ後は安堵の表情と力強いガッツポーズが見られた。かつての「天才ランナー」が、実業団という荒波の中でさらなる進化を遂げようとしている。石田洸介の快進撃は、まだ始まったばかりだ。



