富士北麓ワールドトライアル2026で、女子100mハードルの歴史が大きく動いた。
中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒62をマークし、日本新記録を樹立。しかも同じ日に行われた予選と決勝の両方で12秒62を記録する圧巻のパフォーマンスを見せた。
最初の衝撃は予選だった。中島は追い風+2.0mの公認限界となる条件の中、スタートから鋭く飛び出すと、ハードル間でもスピードを落とさずフィニッシュ。従来の日本記録12秒69を0秒07更新する12秒62を叩き出した。
予選では青木益未(七十七銀行)も12秒68(+2.0)をマーク。青木も従来の日本記録を上回り、女子100mHのレベルの高さを印象づけた。
そして迎えた決勝。今度は向かい風0.2mという条件だったが、中島の勢いは変わらなかった。予選と全く同じ12秒62をマークして優勝。追い風の予選だけでなく、向かい風となった決勝でも日本記録と同タイムを出したことで、その走りの再現性と高い完成度を示した。
2位には青木が12秒72、3位には田中佑美(富士通)が12秒95で入った。
これまでの大会記録は12秒80だったが、中島はそれも大幅に更新。日本記録と大会記録を同時に塗り替え、さらに1日に2度の12秒62を刻むという鮮烈なレースとなった。
日本女子100mHは近年、世界を視野に入れた記録が相次いでいる。その中でも中島が富士北麓で見せた12秒62は、新たな基準となる記録として強いインパクトを残した。




