【吉岡記念】100mは風との戦いに。井戸アビゲイル風果が快走で頂点、男子は山本匠真が日本人トップの3位

日本グランプリシリーズ第2戦「吉岡記念」のメインディッシュ、男女100m。浜山公園陸上競技場特有の激しく入れ替わる風が選手たちを翻弄する中、今シーズンの「スピードの現在地」を示す激戦が繰り広げられた。

■女子100m:井戸アビゲイル風果、盤石の加速で女王の座へ

女子100m決勝、追い風2.0mという絶好のコンディションを味方につけたのは、井戸アビゲイル風果(東邦銀行)だった。

スタートからスムーズに加速に乗ると、中盤以降は他を寄せ付けない圧倒的な伸びを披露。11秒49のタイムでフィニッシュし、前日の200mに続く2冠を達成した。「風にも恵まれたが、自分の走りに集中できた」と語る女王が、シーズン序盤から格の違いを見せつけた。

2位には期待の若手、藏重みう(甲南大)が11秒59で食い込み、学生スプリンターの層の厚さを改めて証明している。

■男子100m:向かい風の激闘。山本匠真が10秒27で意地の3位

一方で、男子100m決勝は一転して1.0m近い向かい風の中でのレースとなった。

海外勢が強さを見せる中、日本勢で唯一表彰台に食い込んだのが山本匠真(広島大院)だ。後半の粘り強い走りで10秒27をマークし、3位に。優勝こそ韓国のジョエル・ジン(10秒23)に譲ったものの、昨今のハイレベルな国内争いの中で、国立大の星が確かな存在感を放った。

復活が期待された山縣亮太(セイコー)は10秒33で4位。タイムこそ伸び悩んだが、勝負どころでの集中力は健在。今後のさらなるビルドアップに期待を抱かせる走りだった。