【吉岡記念】300mは大学生が躍動!小幡丈士が32秒台、中尾柚希が混戦を制し「スプリントの春」を告げる

100mや200mとは異なる、独自の戦略と体力が求められる300m。2026年日本グランプリシリーズ・吉岡記念の舞台でも、この「非五輪種目」が会場を大いに沸かせた。特に男女ともに大学生ランナーが、実力派の社会人勢を退けて表彰台の頂点に立ったことは、今シーズンの勢力図を予感させる結果となった。

男子300m:小幡丈士(関学大)が圧巻の32秒台でV

男子300mは、関西学生界の雄・小幡丈士(関学大)がその実力を存分に見せつけた。 コーナーを抜けてからの直線、多くの選手が足にくる後半でも小幡のストライドは衰えず、32秒91という好タイムでフィニッシュ。日本代表経験を持つ伊東利来也(住友電工)ら強力な社会人勢を振り切り、見事な優勝を飾った。

400mを主戦場とする選手と、100m・200mのスプリンターが交錯するこの種目で、小幡の「スピードの持続性」が際立つ結果となった。

■女子300m:中尾柚希(園田学園大)が競り勝ち二冠に弾み

女子300mは、最後の1メートルまで勝負の行方が分からない大接戦となった。 激しい競り合いを制したのは、中尾柚希(園田学園大)。記録は38秒14。 中尾はレース後、「後半の粘りには自信があった。目標にしていた優勝ができて嬉しい」と語り、今大会のスプリント種目における学生勢の強さを象徴する一人となった。

社会人勢も粘りを見せたが、シーズン序盤から高い完成度を見せた学生ランナーたちの積極的な走りが、島根の地で光を放った。