愛知・名古屋2026アジア競技大会の女子棒高跳で、諸田実咲(アットホーム)が4m55の日本新記録を樹立して優勝した。9月の全日本実業団で出した4m51を約2週間で4cm更新。2023年杭州大会の銀メダルから一つ順位を上げ、日本女子としてこの種目初のアジア大会金メダルを獲得した。
序盤は助走と踏み切りに課題
競技序盤は助走から踏み切りにかけて身体が後傾し、ポールへ十分に力を加えられない感覚があった。そこで足を身体の真下へ下ろす意識を強め、試技の中で踏み切り姿勢を修正した。
高さが上がるにつれて動きが改善し、4m35付近からはより硬いポールへ移行。ポールの反発を使える跳躍へ変わっていった。
中国・牛春格との優勝争い
競技後半は中国の牛春格との争いとなった。牛が4m50をクリアする中、諸田は全日本実業団で出した4m51を上回る4m55へ挑んだ。
相手の試技に左右されず、自分の助走と踏み切りに集中。日本記録を懸けた跳躍へ向かった。
4m55で日本記録を4cm更新
4m55をクリアし、日本記録を4cm更新。木南記念4m50、全日本実業団4m51、アジア大会4m55と、2026年だけで日本記録を段階的に押し上げた。
優勝決定後も4m61へ
優勝決定後も諸田は4m61に挑戦。成功には届かなかったが、日本女子初の4m60台を次の明確な目標としていることを示した。
アジアの金から世界へ
4m55を一度跳ぶだけでは世界の上位では戦えない。4m60台を安定して跳び、さらに4m70台へ近づくことが次の課題になる。自国開催で手にした日本新と金メダルは、そのための大きな一歩となった。
