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【全日本実業団2026】田中希実2分02秒18の大会新 最後尾から追い上げ、ラスト100mで逆転

第74回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会の女子800mが2026年9月13日、京都・たけびしスタジアム京都で行われ、田中希実(豊田自動織機)が2分02秒18の大会新記録で優勝した。自身の自己ベストを5年ぶりに0秒18更新し、3年ぶりに全日本実業団の800mを制した。

最後尾からスタート 1周目で一気に2番手へ

田中は2組のレースで、序盤を集団の最後尾から入った。先頭では塩見綾乃(岩谷産業)が積極的に飛び出し、400mを59~60秒付近で通過する速い展開を作った。

田中は序盤から無理に先頭を追わず、直線に入ってから加速。1周目終盤までに次々と前の選手をかわし、7人を抜いて2番手まで順位を上げた。

500m付近で塩見の背後へ

2周目に入ると、それまで先頭を走っていた塩見に田中が接近。500m付近で背後につき、先頭との距離を詰めた。

塩見は速い入りから粘り、田中もすぐには前へ出ずに後ろでタイミングをうかがった。2人が他の選手との差を広げ、優勝争いは田中と塩見に絞られていった。

ラスト100mで田中が先頭へ

勝負が動いたのは残り100mを切ってから。田中がスパートをかけて塩見をかわし、先頭に立った。

そのままフィニッシュまで押し切り、2分02秒18で優勝。塩見も2分02秒30で2位に入り、両者とも杉森美保(京セラ)が2004年に記録した2分02秒41の大会記録を上回った。

5年ぶりに自己ベスト更新

田中にとって2分02秒18は、自己ベストを5年ぶりに0秒18更新するタイムだった。1500mや5000mなど中長距離で国内外の実績を重ねている一方、800mを得意種目とはしていない中で、自身の記録を更新した。

レース後には、800mを苦手意識のある種目としながらも、今回の走りについて手応えを示している。普段は800mに特化した練習をほとんど行っていない中で、スピード面でも成果を残した。

塩見綾乃も2分02秒30の大会新

2位の塩見は、序盤から積極的に先頭へ出てレースを引っ張り、2分02秒30でフィニッシュ。優勝した田中との差は0秒12だった。

3位は長谷川麻央(岩谷産業)の2分05秒44、4位は池崎愛里(ダイソー)の2分06秒98。上位2人が2分02秒台に入り、3位以下を3秒以上引き離した。

アジア大会3種目へ

田中は愛知・名古屋アジア大会で1500m、5000m、10000mの3種目に出場予定。800mで自己ベストを更新したことは、より長い距離に向けてもスピード強化が進んでいることを示す結果となった。

女子800m 総合上位

1位:田中希実(豊田自動織機)2分02秒18=大会新・自己新
2位:塩見綾乃(岩谷産業)2分02秒30=大会新
3位:長谷川麻央(岩谷産業)2分05秒44
4位:池崎愛里(ダイソー)2分06秒98
5位:戸井田美空(千歳消防)2分07秒68